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第2回わとびら本公演~ご紹介④~

「きらきら光る花となる」公演ご紹介 ✨そのよん✨

私たちは、和紙に守られ 生きてきた・・・。

さて、ご自分だけの、 もののけお面との遭遇タイムも終えまして 華ちゃんの物語の はじまり~はじまり~ の、そのまた、はじまりに・・・

日常から非日常、 あわいの世界へ 笙の響きと極薄雁皮紙の舞が誘います。

文化や人の営み、命を守る象徴としての和紙。 越前今立、梅田工房さんの 7/1000ミリの実験的な和紙。 現在は工房は閉鎖し、 この極薄和紙も作られていません。

雁皮という和紙は本来はもっと厚みがあり 「紙の王様」ともいわれ、 丈夫で虫食いに強い紙。

世界中の美術館で所蔵されいる掛け軸なども、 守ってくれている縁の下の力持ちです。 和田工房さんによる この実験的な極薄雁皮紙は、 越前今立の和紙の神さま、川上御前様のお祭り、 岡太・大瀧神社1300年大例祭をご縁に賜りました。

とても薄い為、 舞手が無理に動かせば、破れます。 汗がつくだけで、 雪のように溶けてしまいます。

でも、強風に軽やかに柔らかに 耐えるチカラ強さがあります。

百年、千年、文化を優しく柔らかく 守り続ける象徴としての和紙。 和紙と和紙職人は 日本の絵や書物や着物や家屋や人… 先人が遺された数々の大切な文化財を 守りつづけて来ましたが、 文化や人の営み、命を守る大切さ、思想を 「ものに託して」伝える象徴にも感じられます。

そして今… 世界的な気候変動により また、職人さんたちの減少により 良質な和紙は、日本でも手に入れることが 非常に難しくなっています。

原材料が取れない、 気温上昇で和紙作りに欠かせない糊が、 日本ですら作れなくなってきている…。 伝統的な日本の和紙が消える。 これは、現実的に起きうることなのです。

舞うたびに、 軽やかな和紙に押し寄せる 見えない重みも感じるのですが…

千年、二千年と継承と進化を重ねてきた 職人さんの手による賜物、 極薄雁皮が宙を舞う姿を 古代から響き続けてきた笙の音と共に お楽しみただけましたら幸いです。 (つづく・・・ ♦公演詳細(公式HP)










Photo by 宮部勝之




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